10回もの転職を経験した筆者が語るITビジネスの原理
内容
Google、楽天、マッキンゼー、リクルートなど10回もの転職を経験した筆者がITビジネスとはどのようなものでどのようにして儲けているのかを説明している本。感想
筆者の経歴目当てで読むと少しがっかりするかなという印象。経歴に関することはほとんど話には挙がらない。本書のテーマはITをどういう風に使えばお金を儲けられるのかということについてである。例えば、Googleのサービスは基本的に無料で使えるのになぜ年間500億ドルも稼げるのかなどである。
本書で特に興味深かったのは「日本ではインフォメーションコンテンツよりもコミュニケーションコンテンツの方が儲かる。そして世界もそのようになってきている。」ということ。
具体的に言うと未来はニュースとかの情報(インフォメーション)でお金を取るよりもLINEのスタンプとかのコミュニケーションツールでお金を取った方が儲かるということ。
一昔前の日本のガラケーは着メロや待ち受け画像やアバターなど他の人に発信できるものが今のiTunesよりも大きな市場を持っていたことからもその様子がうかがえる。そしてこのコミュニケーションツールをビジネスとして日本は世界と戦っていけるんだというのが筆者の主張となっている。
ITの専門用語もほとんど無く素人でもすらすら読める内容となっており、またボリュームも多くないのでITビジネスとは何かを早く知りたいという人にオススメ。