企業参謀-大前研一-書評
内容
経営コンサルタントとして有名な大前研一氏がマッキンゼー時代に企業の経営戦略について書いた本。初版は1975年とかなり古いが今なおビジネススクールの教科書としても読まれている名著。感想
大前氏は多数の著書を持つがその中でも最も知名度が高いのが本書だろう。本書では主に中長期戦略の立案のプロセスについて書かれている。それは、大前氏は戦略立案において長すぎず短すぎない、2〜4年先の中期戦略の立案が最も効果を得やすいからだそうだ。
また中長期戦略と的を絞っていることもあり内容は非常に濃い。そのため、経営に携わっている人や経営戦略について学んだ人でなければなかなか咀嚼できずに読みきるのが難しいと思う。一方、巷に溢れている経営戦略の本は本書を参考にしているものが多く、経営戦略についてしっかり学びたいと思っている人であれば、本書は良い教科書になると思う。なお、表を使って説明している箇所が多いので、電子書籍よりも紙の本の方が読みやすいと感じた。